質問箱より『広島大学学生自治会は、広島大学よりも大きな相手(国とか)を批判しているし、なおかつ広大生の代表のような名前で活動しているが、なぜなのか』

2024年4月23日火曜日

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 質問箱より『広島大学学生自治会は、広島大学よりも大きな相手(国とか)を批判しているし、なおかつ広大生の代表のような名前で活動しているが、なぜなのか』


改めて、わたしたち広島大学学生自治会は、世界戦争を止め、労働者階級の一部として学生が社会を変えることを目指して活動しています。

沖縄・南西諸島へのミサイル配備=中国への侵略戦争や、ウクライナ参戦・パレスチナ虐殺加担など、日本帝国主義が戦争に突き進む中で、軍事費の倍増、基地や募兵の強化、そのための大増税、あらゆる形で社会全体が戦争攻撃にさらされ労働者が苦しめられています。日本社会だけでなく、ウクライナやパレスチナ、アメリカなど世界中で同様です。これを打ち破り労働者の力で戦争を止めるためには、ふたつのことが必要です。


ひとつは、職場や地域に関係なく労働者がひとつに集まって、反戦デモをおこなうことです。街中で多くの人に呼びかけ、共に行動することを訴え、そしてみんなで戦争屋の居場所に突っ込んで戦争を実力で止めるということです。

そしてふたつめは、労働者が労働者として職場で団結し、賃上げと戦争協力拒否をスローガンに反戦ストライキを闘い、戦争屋=資本家の権力の源泉中の源泉である【職場】で、資本家の支配をひっくり返すことです。

今年の春闘では全国で労働組合が相次いでストライキを闘い、広島では3月26日にJRの労働組合「動労西日本」が戦争のための芸備線廃線阻止を掲げてストライキを闘いました。広大自治会も連帯しストライキ集会に参加しました。

ストライキ報告


反戦デモで作り上げた広範な労働者の団結したエネルギーや怒りを、さらに具体性や強制力をもつ反戦ストライキという形で資本家にぶつけて、戦争や搾取のためのひとつひとつの政策をつぶすという成果を勝ち取る、という関係にあります。

学生自治会は、こうした闘う労働組合に倣って大学において結成されました。


重要なことは、〈反戦デモ→さらに攻勢的な行動としての反戦ストライキ〉という関係は、この逆ではないということです。つまり、「不当処分を止めるためには大学のみならず国を批判しなければいけないし、それは戦争に反対することだ」という関係【ではない】ということです。

考えてみれば、広大生(学生)のほとんどは、4年前は学生ではなかったし、4年後は学生ではなくなるのです。しかし4年前も今も4年後も一貫して、資本主義・帝国主義による戦争と搾取に晒されることには変わりありません。私たち学生は、労働者階級の一部です。「学生の力で社会を変える」ことを目指す場合、それが真っ先に国を相手にして社会全体を問う運動(=反戦運動)として始まるのは当然のことであり、そうでなければならないと考えています。別の言い方をすれば、「社会全体を捉える思想抜きに学生が細かい課題に取り組んでいく」のは極めて困難です。「資本主義・帝国主義による戦争と搾取」の重要なひとつとして、反戦運動に立ち上がる学生への不当処分や、大学の戦争協力(たとえばG7サミットへの協力)、国立大の学費値上げなどがあるわけです。だからこそ私たちは太田委員長への処分に絶対反対し、大学で活動しています。


もうひとつ重要なことは、労働組合は「一部の意欲ある(特別な思想を持つ)労働者の有志集団」ではなく「その職場の全労働者の利害・意思・行動を代表する責任ある公的団体」でなくてはならないということです。労働者階級の立場と資本家階級の立場の間に、すなわち「戦争反対」と「戦争翼賛」の間に「中立」はないからです。ストライキは「有志」で行うことはできず、職場の全ての労働者と討論し、説得し、一緒の計画を策定し、またスト破りを弾圧する力を準備した時に、初めて可能になります。


岸田政権が戦争に突き進んでいるなかで、大学だけ無関係に「平和」であり続けることなどありえないし、反戦抜きに学費問題だけ改良されることもありません。自治体も教育も医療も鉄道も、あらゆる分野が成り立っていない状況です。まさに社会が崩壊しきっているのがこの時代――戦争の時代です。岸田政権は、社会のすべてを戦争に動員していこうとしています。社会を崩壊させながら戦争に突き進んで、すべての危機、支配の危機を突破しようとしているのです。ろくすっぽ大学も維持できないようなふざけ切った社会そのものを変える行動に立ちましょう!

大学のなかにある様々な問題それ自体が、戦争に突き進んでいく社会と政治に起因するものであり、それを変える、「改善する」ということは、自国の戦争政府を倒すことぬきにはまったく成り立ちえません。その「改善」だけを目的にする「お願い」運動自体が帝国主義の戦争政策に屈服するようにしかならない時代なのです。わたしたち労働者階級・学生にとっては、もう闘う以外の選択肢はないのです。帝国主義の社会ごと、時代ごと、世界支配そのものをまるごとひっくり返さないかぎり、身を伸ばして生きていくことも叶わないのです。


なによりもここ広島大学を拠点に、戦争を止める巨大な闘いを巻き起こしていくことが、最大の課題です。すべての広大生が戦争阻止の行動に決起し、ヒロシマの闘い、全国の闘いに登場して、ほんとうに戦争を必要としない社会をつくり上げるために一丸となって立ち上がること、これがわたしたち広島大学学生自治会の目指しているものです。


以上が、2013年に再建して以来、わたしたちやわたしたちの先輩が一貫して「広島大学学生自治会」を名乗って活動している理由です。

すべての広大生、すべての志を同じくする仲間に訴えます。広島大学学生自治会に結集し、ともに闘いましょう! 8・6暴処法弾圧を打ち破り、岸田政権を倒し、戦争を止めましょう! 4月25日の沖縄連帯学習会、そして4・27広島集会・デモにお集まりください。

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