質問箱より『日本共産党の主義・主張・政策とどう違うのか』

2024年4月20日土曜日

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質問箱より『日本共産党の主義・主張・政策とどう違うのか』


日本共産党は、「共産党」を名乗っていますが労働者階級の力に依拠せず、1917年のロシア革命によって労働者階級が切り開いた「世界プロレタリア革命(世界共産主義革命)の過渡期」が勝ち取った成果物を、資本家階級との取引や妥協によって現状維持的=反動的に護持することのみを目的とする、全く保守的で労働者階級の解放に敵対する党です。

 ロシア革命やそれに続く世界各地のプロレタリア革命・民族解放革命の勝利は、紆余曲折を経ながら、たとえば「社会主義国」と資本主義国・帝国主義国が形式上同じテーブルを囲んで討議する国連という異常な機関を、たとえば常備軍=侵略軍を全面禁止し労働三権その他人権を強くかつ幅広く擁護する日本国憲法という帝国主義にとって異常な制約を、譲歩として強制しました。


ロシア革命の写真やイラスト:




アジア太平洋戦争敗戦直後のメーデーの写真:

有名な「戦争放棄」のイラスト:





 これらは、この過渡期を世界革命の完遂の方向に推し進めて資本主義・帝国主義を滅ぼし尽くすための、私たち労働者階級の闘いの武器として活用されるべきものです。しかし、日本共産党はこれらの武器を武器として使うことを否定し、「国連や日本国憲法が存在する戦後世界」を永久に護持しようとし、革命そのものは永遠の彼方に追いやってしまうのです。
 日本共産党自身の綱領紹介ページを紹介します(https://www.jcp.or.jp/wm/index.html)。天皇制を擁護する「共産党」なんてありえないでしょう。



 このような「世界革命の過渡期を反動的に固定化する」役割を果たしている党は日本共産党だけではなく、レーニン死後のソ連を支配したソ連共産党や今に至るも存続している中国共産党など、様々あります。私たち学生自治会はこれらを総称して、その創始者の名をとって「スターリン主義」と呼んでいます。

 スターリン主義の誤り(労働者階級の真の解放への敵対)は、「一国社会主義」路線という形で凝縮して表れます。ソ連共産党は全世界の労働者階級の運動=共産主義運動を世界革命をともに担う仲間としてではなく「ソ連一国の防衛」の道具として利用したのです。その結果、戦間期や第二次帝国主義世界戦争後の世界各地の労働者階級の運動は、ことごとく歪曲され敗北させられたのです。これと本質的に同じことが、「まだ労働者の革命が勝利していない国」である日本の「共産党」においても起こったわけです。それが日本共産党スターリン主義です。

 以上が「主義」レベルでの、私たち学生自治会や全学連の考えと日本共産党との違いです。


 「主張・政策」レベルではさまざまな日本共産党の階級的犯罪を列挙することができます。

 まずなにより、今年2月28日に始まった8・6暴処法弾圧に加担したことです。これは絶対に許すことができません。2月27日の広島市議会本会議において、8月6日に原爆ドーム前で行われる反戦集会と(ドーム前を出発する)デモを禁止し参加者に対し「県警と連携した対応」を取ることを定める2つの決議が可決されました。このうち1つの決議に日本共産党は賛成し「公園条例を使って厳正に対処せよ」と意見を述べたのです。その翌日28日、岸田政権(警察)は去年の8・6ヒロシマ大行動参加者に対して全国14か所一斉家宅捜索、そして5人のでっち上げ逮捕を行いました。5人を取り戻す救援運動をさらに盛り上げましょう。

去年の8・6ヒロシマ大行動:







2月27日の市議会傍聴席で抗議する8・6実:







 日本共産党は1955年六全協以来暴力や武装闘争を放棄して全面的な合法主義・議会主義に舵を切りさまざまな裏切りを働いています。しかし日本共産党の誤りの根幹が「合法主義・議会主義・非暴力主義」にあると考えるのは間違いです。その根幹は一国社会主義路線にあります。

 戦後直後には、日本帝国主義に勝利し占領統治を始めたアメリカ帝国主義をはじめとした連合国軍を「解放軍」と規定し、全面的に占領軍に協力しその庇護の範囲内に労働運動を押しとどめました。その極致が1947年2・1ゼネストの中止です。

2・1ゼネスト中止を発表する場面の写真:








 その後も日本共産党は、六全協までの空論主義的武装闘争路線の期間も含め、一貫して一国社会主義路線をとり続けました。そして上述の通り天皇制を擁護し、自衛隊を擁護し、戦争の元凶・日帝国内で活動しながら「アジアに平和な環境ができる」のを他人事のように待機するにまで転落しているのです。




















 この姿勢は現代の戦争情勢への態度にも貫かれています。第二次世界大戦を「(スターリン主義も参加した)帝国主義間の戦争」と規定するのではなく「(ソ連を含む)民主主義陣営対ファシズム陣営の戦争」と規定し連合国軍の勝利を歓迎したのと同じように、2024年の戦争情勢の原因を「没落する米日帝国主義が絶望的延命のためにおこなう残存スターリン主義中国への侵略」と捉えるのではなく「国際法違反の覇権主義的行動」が原因であるとし、実際には中国・ロシア・ハマスの行動のみを一方的に批判しているのです。

 このように、戦争の元凶である帝国主義を打倒する、という目標を徹底的に曖昧にするのが日本共産党の戦争問題への態度の最大の特徴です。したがって、帝国主義国家権力のもとにあっても「急迫不正の侵害の場合には自衛隊を活用する」と宣言し、帝国主義の開戦策動にあらかじめ手放しでゴーサインを出すしかなくなっているわけです。

 労働者階級が戦争に対してとるべき立場は、日本共産党と違い、戦争そのもの(戦争が生み出す支配の破綻)をも利用して戦争の元凶である帝国主義をいち早く倒す、という立場であると私たちは考えます。レーニンも取ったこの立場は「革命的祖国敗北主義」と呼ばれています。単に「戦争に反対する」「戦争する自国の政府を倒す」というだけでなく、「資本家のための戦争をする自国の政府が、その戦争そのものに負けることを追求して労働者が闘う」という態度。レーニンも使った「戦争を内乱に転化せよ」というスローガンに表れるこの態度の対極にあるのが日本共産党です。日本に資本家階級がいて国家権力を握っているうちは、日本政府・自衛隊が戦争に敗北すること、自衛隊員が反乱を起こして革命の戦列に加わることを目指し、そのために全力で闘う、これが戦時下のいま全ての労働者・労働組合がとるべき態度であると考えます。


 一国社会主義路線の最も醜悪な表れとして、日本共産党が党員を日本国籍を持つものに限定していることが挙げられます。いわゆる「戦後革命」の口火を切った在日外国人(日帝が強制連行などでアジアを収奪・搾取しまくった結果いる存在!)の闘いを切り捨て、党員名簿を警察に開示し、「私たちは『日本での革命』以外は目指さない、そして日本帝国主義のアジアに対する罪は追及しない、だから日本政府は弾圧しないでくれ」と命乞いしているわけです。


 議会の話に移ります。東京都杉並区では、日本共産党は岸本聡子区長の応援団として活動しており、昨年4月の区議選では区長が進める保育園・児童館の民営化や再開発などの労働者への攻撃に対する批判を一切封じました。2015年以来「野党共闘」をスローガンにブルジョア左派政党にすり寄り労働組合をどんどん裏切って転向を深めている日本共産党の本性が、地方議会においてより一層露骨に表れているわけです。岸本区長は装いだけのリベラルです。自衛隊と区の連携に無批判どころか入隊者激励会に出席する軍国主義者です。










 私たち全学連はこの杉並区で洞口ともこ議員(Twitter:@HoraguchiTomoko )を押し立てて選挙戦を闘い、「杉並から戦争止めよう」をスローガンに2期目の当選を勝ち取りました。全学連メンバーはここで嫌というほど日共の裏切りを目にしました。

 広島市ではかつて、日本共産党は当時の秋葉忠利市長を応援して活動していました。2009年にオバマが口先だけで「核廃絶を目指す」と口走ったことを秋葉市長は大絶賛。原水禁・原水協の幹部をも巻き込んで、オバマジョリティなる造語も作り、Tシャツや歌まで作ってオバマ礼賛運動を進めました。








 米帝の頭目として、アフガニスタンで戦争をやってる真っ最中であり、世界最強の核戦力を保持し世界中に配備しており、なにより核の発射ボタンを携行しているオバマを礼賛し平和と核廃絶の使者かのように扱い米帝の戦争政策に翼賛する、これが日共の支援のもと秋葉市政がやったことです。米帝を徹底的に免罪し、同時に日帝をも免罪し戦争を推し進めるものであり、多くの反戦団体・被爆者団体の怒りを買いました。しかしこの姿勢は、2016年のオバマ来広、そして昨年のG7サミットに表れているように、現在の松井市政に受け継がれています。


 以上のように、日本共産党はスターリン主義の党であり、私たち労働者階級の真の解放(=共産主義革命)の阻害物です。私たち学生自治会は帝国主義とスターリン主義に反対し、労働者階級の力で本気で戦争を止めるために闘います! 広大生の中に日共党員や民青同盟員の方がいましたら、ぜひ私たち自治会と討論し、スターリン主義路線をきっぱり拒否して自治会に結集し、共に闘いましょう!!!

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